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【人類初】シャンプーハットに似てると言われた男のハナシ

   

 

こんにちは、ミツムジです

 

 

こないだ友人から、「シャンプーハットに似てるね」と言われました。

 

 

 

 

ある晴れた日のこと 

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:*゜..:。:.::.*゜:.。:..:*゜..:。:.::.*゜:.。:..:*゜..:。:.::.*゜:.。:..:*゜:.。:..:*゜..:。:.::.*゜:*゜..:

 

 

 

 

 正直、

・・・ハァ?(゚Д゚)

って思いました

 

 

シャンプーハットとは

バスグッズ類ドーナツ目洗髪科の道具。エンゼルの輪のような形状。

子供たちの目をシャンプー液から守ってくれる。優しさのかたまり。

 

 

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なんでこんなドーナツみたいなんに似てる人間がおるねん(# ゚Д゚)

 

 

 

 

ーーー以下、私の心の中の葛藤をお送りしますーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

シャンプーハットに似てる人間が、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「この世にいてたまるか!!!!!」

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・・・と、思ったけどしょうがないか

感性なんて人それぞれだし(´・ω・`)

 

 

シャンプーハットに似てる人間がいてもいいのかもしれない。

 

 

母なる星、地球。…そこは多様性にあふれた可能性の広場だもの。

・・・だからいいと思う。シャンプーハットに似てる人間がいたって、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でもそれが自分だなんてやっぱり許せない・・・!(f:id:mitsumuji3:20180422073619j:plainf:id:mitsumuji3:20180422073619j:plain)

(心の狭いミツムジ)

 

 

 

 

 

・・・てゆうか、そもそも人はシャンプーハットに似ることができるのか?(´・ω・`)

 

…形状的に無理じゃ?(´・ω・`)

 

……それとも、もしかして哲学的な問いを含んでるの?(´・ω・`)

 

 

だって穴が空いてるし、ドーナツよりも平らだよ?シャンプーハットって↓

 

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    (※タイヤに見えるけどドーナッツ)

  

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私の顔は・・・

一言で言うならのっぺりぼう

海苔を貼り付けて、ゴマ塩テキトーに振りかければ出来上がる顔

典型的な平たい顔族

てゆうかこのアイコンに似てるって言われる↓

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©2018 Google

 

 

シャンプーハット的な要素なんて一個もない……はず

 

 

 

 

 

 

めくるめく葛藤が渦巻いてから・・・

 私「髪型が似てるの?」「それとも雰囲気が?」「顔が?」

 

 

何回も友人に訊き返しましたが、


返ってくるのは、「ん、なんか全体的に・・・」という曖昧な返事だけ

 

 

 

 

 

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全体的にってなんだよ!?f:id:mitsumuji3:20180422075031j:plain

 

 

存在そのものがシャンプーハットってこと!?

 

 

 

もうわけがわかりませんとにかく私だけシャンプーハットに似てるというのも癪なので

これからシャンプーハットに似てる生き物を片っ端から挙げていきたいと思います!!!!!










 

 

 

奇想天外!!シャンプーハットに似てる奇怪な生きものBEST3

No.3 エリマキトカゲ(シャンプーハットオーラ:30)

シャンプーハット認定を受けた私からすれば、こんなのもうシャンプーハットを巻き付けてるようにしか見えません!

シャンプーハットを首に巻くなんて、一体どんな神経してるんでしょう!?

 

もうこいつの何もかもがシャンプーハットにしか見えません!!

 

 

 

No.2 アトラ・ジェリーフィッシュ(シャンプーハットオーラ:50)

 

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参照:危険だけど美しいクラゲの種類・一覧(画像集) | ailovei | 海洋生物 (海洋) Ocean Creatures | Pinterest

 

 

 

 

もしか将来、私が結婚して、子供が生まれたら、風呂とか一緒に入ると思います。

そのとき、

 

『パパー、シャンプーが目に染みるよう(><)』と言われることがあったら

 

「はい!天然のシャンプーハットだよ☆」

と言ってこいつを我が子の頭に被せるつもりです

 

 

 

だって、

シャンプーハットに似てるんですもの!!!!!

 

人間である私がシャンプーハット扱いされるなら、こいつだってシャンプーハットになってもらわないと気が済みません!!

 

 

No.1 シャントム(シャンプーハットオーラ:500)

 

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なんかもう似てる生き物がいなかったので自分で作りました

 

シャントムの習性あれこれ
  • 普段は海底で大人しくしているが、獲物がくると虚無的な瞳でじっと見つめてくる
  • 基本無害。でもプランクトンとかすごい形相で食べるので他の生きものたちから恐れられている
  • 実はやさしい

 

本来穴があるはずのとこに顔を描いたらかわいかったので、「なんかすごいテキトーだけどこれでいいや」ってことで良しとしました

 

 

まとめ

人間なのにシャンプーハットオーラを見出されてしまった理不尽に、こみ上げてくる怒りとその場の勢いに任せていたら、「シャントム」ができあがりました

 

我ながらすごくかわいいキャラクターができたな、と思います

もう自画自賛です

「シャントム」と出会えた、そのことだけで私は満足です

 

私がどんなにシャンプーハットに似ていようが、それでも地球は回っています

 

それならば、私がどんだけシャンプーハットだろうが、その日その日を丁寧に生きるしか方法はありません

 

 

シャンプーハットオーラを背負いながら、あの美しい輪のように延々とめぐる人生を懸命に生き抜いてこうと思います

 

 

 

・・・では、シャントムの愛くるしいかわいさに包まれながら、この文を終えたいと思います

 

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こんな自己満だらけの文を最後までお読み頂けて、感謝感激です

本当にありがとうございます

これからも頑張ります

 

 

 fin.

日常系漫画オススメ21選。ほのぼの成分を補給してリラックスしよう!

 

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仕事に勉強、SNSのチェック・・・

 

 

IT化が進み、自己成長が課題になっている現代、その日その日のToDoにいつまでも追われ続ける私たちですが、めまぐるしく過ぎる時間に飲み込まれると、心の均衡を保てなくなってしまいます・・・

 

 

そんな時こそ、あわただしい日常と離れた「ほのぼの」の世界に触れて、心の癒しを手に入れましょう♪

 

 

・・・そんなわけでまったりとしたラインナップになるよう厳選してみました☆彡

 

 

 

ほのぼのは世界を救う!!癒しを得られる日常系漫画21選

コミック編

ぼのぼの

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参照:ぼのねっと | ぼのぼのといがらしみきおの総合情報サイト

 

ラッコの主人公「ぼのぼの」は、シマリスくんとよく哲学をします

 

「夢ってなんで変なんだろう?」

 

「海ってなんでしょっぱいんだろう・・・?」

 

・・・答えが出るわけではありません

でもぼのぼのは考えます

 

 

ゆとってるから・・・?

――いえ、

ただ考えるのが癖なんです

 

さりげない日常の隙間にも、たくさんの「どうして?」が隠れてる、そんな人生の不思議を見つけ出す喜びを感じられるマンガ

 

Kindle Unlimited(月額980円で本が読めるプラン)で3巻まで読めますf:id:mitsumuji3:20180311201705p:plain(2018年4月時点)

 

 

 

Kindle Unlimitedについては、こちらのサイト様が詳しかったので紹介しておきますね↓

wakus.jp

 

 

 

作者の「いがらしみきお」さんの作品には、他にも

 

忍ペンまん丸

(こちらはKindle Unlimited7巻まで(2018年4月時点))

 

 

 

きょうのおことば

(Kindle Unlimitedで全巻読めるみたいです(汗))

 

 

 

ひとねこペネ

 

 

がありますが、どれも読んでいる合間に、はっと気づかせられることがあったりします

 

 

 

「ボーヨーとしてるように見えて

 実はちゃんと考えてるんです」

 ――そんなのんびりやさんたちの

     ゆったりとした日常――

 

 

 

キノコ犬

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参照:きのこいぬ|月刊COMICリュウ

 

蒼星きままさんのマンガです

 

作者さんのペンネームからして、ほのぼのあったかい感がにじみ出ていますよね

 

きのこ + いぬ = かわいい

 

この等式を見つけ出した蒼星さんの発想には恐れ入るばかりです・・・

 

 

 

・・・だって、「きのこいぬ」のこのお姿・・・

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(左:きのこいぬ 右:プラム)

出典:蒼星きまま「きのこいぬ」8巻は描き下ろしパスケース付き限定版あり - コミックナタリー

 

なんて素敵なフォルムなんでしょう・・・!

 

 

ぽよぽよしてそうで、こんなかわいい生き物がそばにいたら、思わずつついてしまうと思います

 

 

登場キャラクターのタッチは、人間も犬もみんなふんわりとして柔らかい感じです

 

 

柔らかな雰囲気に寄り添う形で、お話の内容もほんわかゆったりしています

 

 

・・・なぜかたこやきが大好きなきのこいぬ

みんなでたこやきパーティーしたり、かと思ったらハイキングの途中で迷子になったり・・・

 

途中からきのこいぬのきょうだい色違いの「プラム」も登場しますが、こちらも(目つきはきつく見えますが)かわいいです

 

 

そんなほのぼの「きのこいぬ」は現在8巻まで出ていますが、先に紹介したKindle Unlimitedで1巻だけ読めます(2018年4月時点)

 

 

 

 

 

ちびまる子ちゃん

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参照:作品紹介|ちびまる子ちゃん オフィシャルサイト

 

はまじ、花輪くん、みぎわさん、etc・・・

個性的なキャラがてんこもりの「ちびまる子ちゃん」は今や国民的マンガ、アニメですよね

 

 

私は「ちびまる子ちゃん」を読むたび

「そういえば、子供の頃にも複雑な人間関係ってあったなあ・・・。」

 としみじみ思い出します

 

 

子供って、大人が思ってるより繊細な感性を身に付けてたりするので、自由に見えて結構大変なこともあるんですよね・・・

 

 

といっても、作品の雰囲気がコミカルなのでマンガの中に深刻さはありませんf:id:mitsumuji3:20180311201556p:plain

 

 

世間を斜めに見るまるちゃんの皮肉が小粋でオモシロいです

 

 

ところどころでジワリます(笑)

 

 

ちなみに私は、まるちゃんが

「笑い袋(中のボタンを押すと笑い声がするだけの袋)」

を何度も連打してひたすら爆笑してる話が好きです

 

コミカルなタッチで子供時代の物語を描くさくらももこさんですが、

「ちびしかくちゃん」↓ 

 

 

なんていう「ちびまる子ちゃん」とは毛色の違う漫画も描かれてます

私はまだ読んでないのですが、さくらももこさんのファンなのでいつか読んでみたいです

 

 

さくらももこさんの漫画は

こちらもオススメです↓

 

 

団地ともお

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 参照:「団地ともお」の声優発表、小田扉の故郷を歩く特別番組も - コミックナタリー

 

団地に住む小学生「ともお」くんが主人公の漫画

 

 

――秘密基地に缶けり

  ブランコにかくれんぼ

  一日中遊び、はしゃぎまわって

  何もかもが輝いて見えた子供の頃――

 

 

「団地ともお」はそんな古き良き少年時代の温かみがあるマンガです

 

 

この漫画を読むたびしみじみ思うのは、子供のあどけなさで世界をながめると、ドロドロした大人の関係さえ無垢に思えてくるから不思議だなあということ

 

 

とにかく遊び心がいっぱいの「団地ともお」は、初めの頃こそ「Always三丁目の夕日」のような昭和レトロ風味、人情味豊かな作風でしたが、ときに探偵ものになったりサバイバル漫画になったり、、、

・・・かと思えば突然ファンタジー化してメルヘン溢れるストーリーになったりするので読む者をまったくもって飽きさせません

 

 

それでいてほっこり要素たっぷりで、胸がじんわり熱くなる名場面がたくさん詰め込まれています

 

 

 

のんきくん

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参照:ウツロメブログ 懐かしの小学館コミックたち

 

私個人的にはすごく大好きな漫画なのですが、周りの人に聞いても誰一人として知りません・・・

とにかくキャラクター全員が度を越してマイペースです

 

 

来訪した客の存在を忘れ、応接間に待たせたまま何年も放置したり(一年以上待つ客もすごい)

かと思えば「私の名前なんだっけ?」と自分の名前を忘れることもあり、、、

 

 

見ていて心配になるレベルの能天気さ!

 

 

でもだからこそ、変に堅苦しい日常とかけ離れた「天然」の空気を思いきり味わえます

 

 

Amazonは中古のみの販売でした↓

のんきくん 1 (てんとう虫コミックス) 

 

 

のんきくん一家の天然ボケっぷりを眺めていると

「自分はなんてつまらないことに頭を悩ませてたんだろう・・・」

不安や心配について考えることさえくだらなくなります(* ̄∇ ̄*)

 

 

 

ウメ星デンカ

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参照:『ウメ星デンカ』新装版 全3巻|小学館

 

地球外の惑星、「ウメ星」からやってきた王族一家が故郷の難を逃れて平凡な日本家庭にお引っ越し!?

 

・・・異星の王族ならではの地球の常識を越えた言動とテクノロジーが、中村一家と周囲を巻き込んで大暴れです

 


映画化もされました

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参照:ミュージアムFシアター | 川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム

 (※「スッパッパ!」→「・・・?」→A.ウメ星デンカが魔法を使う時の呪文)

 


ちなみに公式ホームページによると↓

『ウメ星デンカ』新装版 全3巻|小学館

梅干し殿下がツボから取り出す不思議道具の数々、なんとドラえもんの「ひみつ道具」の原型だったそうなf:id:mitsumuji3:20180311201705p:plain

そういうわけで、見るもユカイなウメ星デンカは新装版が毎月28日頃発売で、現在3巻まで出ています(2018年4月時点)

 

 

 

チンプイ

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参照:シンエイ動画 - チンプイ

 こちらも藤子・F・不二雄漫画

 
主人公は元気が取り柄のおてんば少女「エリ」

 

活発なエリは小学生、宿題とか家の手伝いは大の苦手!

いつだって遊んでいたいお年頃☆彡

 

 

ところが・・・

平凡な毎日が続くと思っていたエリのもとに突然表れたのは、、、

なんと『異星からの使者』!

 

しかも

『王子さまから結婚の申し出』・・・!?

 

 

・・・そんなわけで銀河レベルで突然のシンデレラストーリーですが、エリは見も知らない王子からのプロポーズを受けるつもりはなく、、、

 

 

婚約を成立させなければならない立場のワンダユウ(イヌの姿をした宇宙人)、チンプイ(?)たちは、王子さまの誠意を伝えるためにエリの日常にそっと寄り添いはじめるのでした

 


まだ子供のチンプイは、エリの家に居候しながらあれやこれやと世話を焼きます

ひょうひょうとした無邪気さで周囲を振り回したりしますが、私はチンプイのワガママな面も結構好きです♪

 

(↓チンプイは右。チャーミングなデカ耳の持ち主)

 

あと、藤子・F・不二雄さんの漫画では、お金持ちキャラがどの作品でもスネオそっくりに描かれることが多いです(笑)

「チンプイ」の場合だと「スネ美さん」がまさにそれで、言葉遣いが上品な女の子のキャラクターです

 

 


藤子漫画はこちらもほのぼのしててオススメです!

 

 

 

からかいじょうずの高木さん

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(今年の冬から放映開始するアニメ版)

参照:からかい上手の高木さん : 作品情報 - アニメハック

 

キャッチコピーは「照れたら負け」

 

私はマンガワン(決まった時間だけ無料でマンガが読めるアプリ)で初めてこの漫画を読んだのですが

 

「この漫画なんだかいいなあ・・・(*´∇`*)

 

と、ものすごくほっこりさせられました

 

 

 

中学生の「西片くん」は同級生の「高木さん」のことが実は好き

 

 

高木さんはなぜかことあるごとに西片くんをからかいます

 

 

それに負けじと西片くんも高木さんをからかい返そうと頑張るのですが、最後には必ず、それこそ

「からかい上手の高木さん」にやりこめられてしまいます

 

 

 

二人のからかい合いの勝負がこのマンガの醍醐味です

 

 

 

何しろ西片くんと高木さんの軽妙なやりとりが絶妙で、西片くんの初々しい、純粋なキャラが思春期の甘くてこそばゆい恋の感じを引き立てます

 

 

かゆいところに手が届くようで届かないもどかしい二人のやり取りも新鮮で、はっきり言ってトキメキが止まりません(*´ε` *)

 

 

(微笑ましい二人のやりとりが素敵)

 



「からかい上手の(元)高木さん」もあります

 


「私のわき腹をつついてみてよ」なんていう赤面必至の公式ファンブックも出ています↓

 

 

 

 

 

4コマ編

サザエさん

シンプルな絵柄で痛快な家族の日常を描く4コマは戦後20年以上に渡って新聞連載されました

 

 

中には当時の時代背景がわからないとオチが理解できない話もありますが(偽造米を探す話とか)

 

 

4コマで起承転結をキレイに完結させている長谷川町子さんの技術が素晴らしいですし、全体的には時代共通で親しみやすいエピソードが展開されているので、ハッキリ言ってどの世代の方にもオススメです!

 

 

私が通っていた学校の図書室には、『サザエさん』が全巻そろっていたのですが、手に取って読んでみたところ爽快なギャグにすぐにドハマりしてしまい、それ以降は毎日のように通って読んでたんです(懐かしい・・・) 

 

 

私のそばで同じく「サザエさん」を読んでいた友人も、笑いのツボを刺激されるごとに吹き出しそうになっていて、そのたびに必死に笑いをこらえてました(図書室なので)

 

 

サザエさん一家の明るさに

元気をもらえること間違いなしです!!

 

 

書籍化されてない4コマのみ集めた「おたからサザエさん」もあります↓

 

 

あたしンち

 こちらも有名な家族漫画

 夢見がちでボーっとしがちな女子高生「みかん」ちゃんが主人公の4コマです

 

 

家族全員、愛すべきキャラなのですが、「あたしンち」で一番印象に残るのは、何といってもこの人でしょう・・・

 

 

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(愛くるしい姿の母。劇場版では、とうとう超能力まで手に入れた)

参照:キャラクター ★ 劇場版3D あたしンち 情熱のちょ〜超能力♪母 大暴走!

 

 

デフォルメにしてもありえないレベルの2刀身・・・、 

 

 

 

きっとこのフォルムだからこそドラえもん的な親しみやすさがにじみ出るんですよねf:id:mitsumuji3:20180311201705p:plain

 

 

 

距離が近すぎて、たまにぶつかったりもしちゃうけれど、それでもやっぱり、「家族っていいなあ」と家族の絆、ありがたみを感じることのできる温かな作品です

 

 

 

少年アシベ

最近になってまたアニメ化されましたね

新装版も発売されました↓

(Kindle Unlimitedは1巻だけ読めるみたいです(2018年4月時点))

 

「少年アシベ」とタイトルに示されているからには、小学生の「アシベ」という少年がこの漫画の主人公のはずです、、、

 

 

・・・が、

誰が何と言おうと

 

 

真の主人公はこの人!

もとい、この獣!!!

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参照:少年アシベ GO!GO!ゴマちゃん | NHKアニメワールド

ゴマフアザラシの

ゴマちゃん!!

 

 

ゴマちゃんの思わず抱きしめたくなるような愛くるしさこそ、この作品の一番の魅力です

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(このかわいさを目に焼き付けよう!!)

参照:アニメ『少年アシベ GO!GO!ゴマちゃん』声優&OPテーマが決定 | SPICE - エンタメ特化型情報メディア スパイス

 

この漫画が全盛だった頃、まだ幼かった私は病院の待合室に置いてあったのを待ち時間の合間ずっと夢中で読んでました

 

 

その頃は

「ゴマちゃん、うちにも来ないかな・・・」

などと子供心に無邪気な妄想をしてたものです

 

 

そんなこんなで私にとってはとっても思い出深い「少年アシベ」なのですが、最近NHKでアニメ化されたかと思ったら、いつの間か続編も出てたようで、

 

 

アシベとスガオくん(アシベの親友)が成長した姿で登場しています↓

クレヨンしんちゃん「シロ」とのコラボも・・・!

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参照:可愛すぎる…! シロとゴマちゃんが夢のコラボ! 第1弾「シロゴマ ブランケット」発売 | ダ・ヴィンチニュース

 

 

 

あと作者の森下裕美さんはこちらの作品で手塚治虫文化賞を受賞されてます↓

 

 

また、今は毎日新聞で「ウチの場合は」という4コマ連載をされてます

こちらも王道の日常系漫画でとっても面白いです

mainichi.jp

 

 

 

となりの山田くん

「ホーホケキョとなりの山田くん」として映画化されました。

朝日新聞で連載されていた4コマ漫画です

 

 

映画の方はどちらかといえば、人情味、温かみたっぷりで泣ける感じでしたが、漫画の方はさっぱりとしたテンポでサバサバ系

表現がちょっとおかしいかもしれませんが、何というか、良い意味でのっぺりとした漫画ですf:id:mitsumuji3:20180311201556p:plain

 

 

ウェブコミック

女の友情と筋肉

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参照:女の友情と筋肉。|町田店

 

筋肉隆々の女主人公3人を見る限り、ほのぼのとは縁遠いように思われますが、

 

『女の友情と筋肉』これがなかなかどうして癒される日常系のほっこり漫画なんです(^▽^)

 

 

作者はKANAさん

こちらのページで連載されてます↓

sai-zen-sen.jp

 

 

 

読んで頂ければわかるかと思うのですが、とにかく主人公3人の女子力の高さがすごいです

 

 

ほのぼのとした日常系漫画からから一変、ときどきドラゴンボールばりのバトル漫画に切り替わるのもご愛敬

 

 

 

筋肉女子のパワフルな魅力に釘付けです・・・!

 

 

 

単行本もあります↓

 

 

アメリカ人海兵隊の方とご結婚されているKANAさん

ご夫婦の日常もマンガ化されています↓

czptainaza.theblog.me

 

 

 

 

 

まとめ

ここまで、私が個人的に

「これは自信をもっておすすめできる・・・!」

と思ったマンガをレビューと一緒にお届けしました

 

 

 

どの作品にも、疲れた心の隙間にすっと入り込む柔らかさ、温かみがあって穏やかで優しい時間がそこには流れています

 

 

大量生産、大量消費の時代、何事にも効率とスピードが求められる現代人にとって、疾風のごとく駆け抜ける推進力はもちろん大事だと思います

 

 

――ですが、ちょっと立ち止まって、せかせかした現実と違うゆったりした時間の流れる場所を覗いて見るのも、明日への活力が得られていいかもしれませんf:id:mitsumuji3:20180311201556p:plain

 

 

ということで、私の大好きなほのぼの漫画、おすすめの紹介はこれでおしまいになります♪(新たなほのぼの漫画に出会い次第、随時更新、追記します)

 

 

最後までお読み頂き、ありがとうございました!!!!!

 

 

記事中で紹介したKindle Unlimitedですが、

興味がある方はこちらからどうぞ↓

Kindle Unlimited(30日間無料体験)

マインドフルネスで見通す「不思議なる宇宙」―国木田独歩『牛肉と馬鈴薯・酒中日記』

 

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www.mitsumuji.com

 こちらの記事の続きです↑

 

習慣の眼が作る処のまぼろしが私達の眼を曇らせているとして、

 

その「まぼろし」を取り払ったときに見える

「宇宙」というものがあるならば、

それはどのようなものなのか?

というお話でした。

 

 

ここで「牛肉と馬鈴薯」から移って、

空知川の岸辺」という作品を見てみたいと思います。

 

 

これまた作者自身をモデルにしたお話で、

主人公は北海道開拓時代、

理想を掲げて北海道への移住を試みる青年です。

 

 

北海道開拓とは・・・?

それまで未開拓だった北海道、

(先住民であるアイヌ人が住んでいたものの、

アイヌの人は狩猟生活を生業としていたため、

ほとんど原始林のまま)

そこに資源開発のため、多数の移住者が流れ込んで、

農耕地の拡大、道路、港湾、鉄道とかの整備をしちゃったんです。

 

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出典:開拓の風景 ―明治の礎・北海道開拓 ―水土の礎

 

豊かだった自然は開発の過程でどんどん破壊され、

アイヌの人はそれまでの生活を追われるどころか、

日本文化への同化まで強制されてしまいました。

 

 

北海道開拓の歴史については、こちらのサイト様が詳しいです。

suido-ishizue.jp

 

 

主人公も、そんな時代の流れに触発され

自然の中での自給自足を夢に見て

北海道への入植を考える一人です。

 

 

 

そんな主人公が

入植地を探す途中、

北海道の歌志内へ行くために汽車に乗る場面があるのですが、

車内でぼんやり窓の外を眺めながら語られる境地、

これが独歩のいう「宇宙」にとっても近いんじゃないかと

ミツムジは思いました。

 

 

それはどんなものかというと、次のようなセリフです。

 

かかる時、人は往々無念無想の裡に入るものである。

利害の念もなければ越方行末の想もなく、

恩愛の情もなく憎悪の悩みもなく、

失望もなく希望もなく、

ただ空然として眼を開き耳を開いて居る。

(引用元:国木田独歩(2013)『牛肉と馬鈴薯・酒中日記』新潮文庫.)

 

 

最初この箇所を読んだとき、

ふっと「マインドフルネス」のことが思い浮かびました。

 

 

マインドフルネスー心をありのままに見つめる

「マインドフルネス」は、

第三世代の認知行動療法として

今注目されている心理療法の一つで、

辛いこと(感覚、感情、状況、症状など)があっても、

自分の心を観察し、受け入れて、

自分の願い(人生の価値)を実現するための

行動を選択できるような心の使い方を習得する、というものです。

(参考文献:大田健次郎『うつ・不安障害を治すマインドフルネス ひとりでできる「自己洞察瞑想療法」』佼成出版社. )

 

 

独歩の語る「宇宙」が、次のような境地の時に見えるものだとして、 

「かかる時、人は往々無念無想の裡に入るものである。

利害の念もなければ越方行末の想もなく、

恩愛の情もなく憎悪の悩みもなく、

失望もなく希望もなく、

ただ空然として眼を開き耳を開いて居る。」

(引用元:国木田独歩(2013)『牛肉と馬鈴薯・酒中日記』新潮文庫.)

 

 

このマインドフルネス実践のときに目指すものが、

その境地に一番近いんじゃないかと思ったんです。

 

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その実践がどんな感じのやつなのかを

説明するために、こちらの文献から

少し引用したいと思います↓

www.kosei-shuppan.co.jp

 

 

 

 

マインドフルネスの実践法の中には、

「感覚・運動傾注法」というのがあります。

 

 

「感覚・運動傾注法」は全部で7つです。

 

「食べる洞察法」

「歩く時の自己洞察法(歩行瞑想)」

「運動をする時の自己洞察法」

「静かに過ごす時の自己洞察法」

「入浴時の自己洞察法」

「作業をする時の自己洞察法」

「家族と話す時の自己洞察法」

 (引用元:大田健次郎『うつ・不安障害を治すマインドフルネス ひとりでできる「自己洞察瞑想療法」』佼成出版社.)

 

このうち、

「静かに過ごす時の自己洞察法」が、

独歩の願望だった「不思議なる宇宙を驚く」ことと

関わりがあるんじゃないかと思いますた。

 

 

静かに過ごす時の自己洞察法

音楽を聴く、庭をながめる、

休息する時などは、

やはり、感覚に意識を向けます。

聞いている、見ている、息をしていることを感じます。

何か考えていることに気づいたら、それを観察しましょう。

考えにのみ込まれないようにします。

身体の感覚などに意識を向ければ、

考えは消えていくかもしれません。

消えなくても、観察を続けましょう。

(引用元:大田健次郎『うつ・不安障害を治すマインドフルネス ひとりでできる「自己洞察瞑想療法」』佼成出版社.)

 

 

 

 

こんなふうにして

内面にポンポコ浮かんでくる考えを意識から切り離して

感覚にひたすら没頭してるっていうのは、

「無念無想の裡に入」って、

「利害の念もなければ越方行末の想もなく、

恩愛の情もなく憎悪の悩みもなく、

失望もなく希望もなく、

ただ空然として眼を開き耳を開いて居る」

のと一緒じゃないんすかね?とミツムジは考えました。

 

 

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感覚、感情、思考、欲求とかの心の動きを観察して、

自分の心が

「意識されたものを包んで映すもの」

だと実感できると、

「習慣の眼が作る処のまぼろし」

に捉われてない本来の自分が見えてきます。

 

 

・・・多分、

習慣はもう、既に当たり前のものとして

人の心に生きてしまってるんだと思うのですが、

 

 

知ることのできない「宇宙」

その不思議に驚異と畏怖の念をもって向かい合うためには、

この本来の自分に出会うことが大事だと思うんです。

 

 

 

マルセル・プルーストっていう小説家が、

価値の階梯のなかで、

知性が占めるのは第二の地位にすぎないとしても、

第一位を占めるのは本能だと宣言できるのも、

ただ知性だけなのである。

(引用元:保苅瑞穂編『プルースト評論選文学篇』ちくま文庫.)

 

 

と言ってるのですが、これといっしょに

 

 

知性が、現実の再創造という、

芸術のすべてに相当する行為において、

まったく無力だとの思いを深めている

(引用元:保苅瑞穂編『プルースト評論選文学篇』ちくま文庫.)

 

なんていう主張もしてます。

 

 

マインドフルネスは

それをする人の創造性の向上に結び付く

と言われているんですが、

 

それは人が本来持ってるはずの

感覚的な「本能」に眼を向ける事が

 

動物としての人間のあり方を認めること

ひいては宇宙のあり方を認めることになるからで、

 

そのやって

「宇宙と一体になる力が創造性を生み出すんかなあ」

なんていう結論を思い浮かべました。

(※本能のままに生きろという意味ではないのでご理解よろしくお願いしますm(_ _)m)

 

 

この創造性が

「不思議なる宇宙」を見通す力をつくって

人の心に驚異の念なるものを放り込んだりするんじゃないかって

ミツムジは思ったりします。

 

 

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「空知川の岸辺」最後の場面で

入植地に辿り着いた主人公は

北海道の原始林をながめながら思います

社会が何処にある、

人間の誇り顔に伝唱する「歴史」が何処にある。

この場所に於て、この時に於て、

人はただ「生存」その者の、

自然の一呼吸の中に托されておることを

感ずるばかりである。

(引用元:国木田独歩(2013)『牛肉と馬鈴薯・酒中日記』新潮文庫.)

 

 

この認識が自然と分断された「現代」に生きる人にとって

どれだけ大切なのか考える必要があるのかなあ・・・などと

独歩からのメッセージを受け取った気になって思ったミツムジでした。

 

 

記事の中で扱った

マインドフルネスですが、

これやったら

精神的にすごく安定した(私の場合)ので、

興味がある方のために

紹介しておきますねf:id:mitsumuji3:20180311201556p:plain

↑こちらの本では

マインドフルネスの実践的な方法を

一から丁寧に解説して下さっています。

 マインドフルネスは、一言でいうと

「お手軽にできる瞑想」です!

 

 

 

ということで、

国木田独歩『牛肉と馬鈴薯・酒中日記』の書評はこれでおしまいとなります。

最後までお読み頂き、ほんとうにありがとうございましたm(__)m

不思議なる宇宙を曇らせるもの―国木田独歩『牛肉と馬鈴薯・酒中日記』

 

 

こんにちは、ミツムジです。

 

 

今日はこちらの本の書評を記事にしま~す。

 

 

 

www.shinchosha.co.jp

 

 

 

新潮社から出てる短編集

国木田 独歩(くにきだ どっぽ)の『牛肉と馬鈴薯・酒中日記』です。

 

 

 

 

「・・・てゆうか、馬鈴薯って何ぞ?」って感じですが、

 

馬鈴薯とは、でんぷんたっぷり「じゃがいも」のことです。

 

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「ばれいしょ」と読むことが多いですが、

この作品の場合は「じゃがいも」でいいみたいです。

 

ですから、この作品のタイトルは

ぎゅうにくとじゃがいも」と読みます。 

 (あと「酒中日記」は「しゅちゅうにっき」です。)

 

 

 

 ところでじゃがいもといえば、

みんな大好きポテトチップスのコイケヤさん💡

そのコイケヤさんのカスタマーサポートページに馬鈴薯について

素晴らしい解説書きがあったので、紹介しておきますね~

koikeya.co.jp

 

 

 

 「つーか、そもそも国木田独歩って誰よ?」という方、

国木田独歩って、こんな人です。

 

 

国木田独歩とは・・・? 

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出典:国木田独歩 | 近代日本人の肖像

 

国木田独歩は、「国民新聞」の従軍記者として軍艦に乗り、

『愛弟通信』を連載して名をあげた。貧窮に耐えながら、

田山花袋・柳田国男らと『抒情詩』(明30)を出すとともに、

少年期の生活体験を素材とした処女作『源をぢ』(明30)を発表。

以来、浪漫的香気にみちた清新なリアリズムの短編集『武蔵野』、

代表作『富岡先生』『牛肉と馬鈴薯』『正直者』『少年の悲哀』『春の鳥』

などを収めた『独歩集』(明38)を刊行した。

晩年には、『竹の木戸』『窮死』などを書き、

独自な自然主義者としての独歩時代を形成した。

(引用元:谷山茂・猪野謙二・村井康彦・本多伊平編(2002)『新訂国語総覧<第二版>』京都書房.)

 

こう言っちゃうと元も子もないですが、

一言でいうと明治時代に活躍した作家さんです。

 

 

文体は朴訥とした感じで、ぶっきらぼうなのですが、

お話の中で語られる哲学が、何というか、、、

当時の社会から見たら独特で、

とっても精錬されてたんです。

 

 

だからすごく人気が出たみたいで、

今でも国語の教科書に

必ずと言っていいほど取り上げられてます。

 

 

新潮社から出ている『牛肉と馬鈴薯・酒中日記』は、

独歩の短編集として刊行されたものですが、

全部で16の作品が収録されてます。

 

短編集なので、

作品の一つ一つが短いのですが、

独歩独自の考えがギュッと詰まっていて

かなり読み応えがあります。

「人生」というものについて突き詰めて考えたい

というタイプの方は、

読んでいて得られるものが多いのではないでしょうか?

 

 

 

夏目漱石の『坑夫』もそうなのですが、

当時は今と違って差別語の規制があまり厳しくなかったので、

中には、

「その言い回し大丈夫なの・・・?」というような差別語が

ちらほらと見られるものもあります。

(例えば「春の鳥」という作品は、

知的障害を持って生まれてきた子のお話ですが、

作中では別の言い方で、かなりあけすけな表現がされています。)

 

 

ですが、実際にこの本を手に取って

読んで頂ければわかるかと思うのですが、

独歩の場合、

人を差別する意味でそのような言葉を

使っているのでは全くないと思います。

 

 

むしろ、「どの人も、同じ心を持った人間なんだ

というような博愛精神が随所に感じられて、

人のあり方について、深く考えさせられます。

(私は「春の鳥」で障害を持つ少年の

無邪気で純粋な精神に胸を打たれました。)

 

 

ということで今回は

『牛肉と馬鈴薯・酒中日記』に収録されている作品の中で、

牛肉と馬鈴薯」と「空知川の岸辺」についての書評をしたいと思います。

 

 

「不思議なる宇宙を驚きたい」ー独歩の哲学

「牛肉と馬鈴薯」「空知川の岸辺」では、

独歩の「不思議なる宇宙を驚きたい」という

独自の願望が、作品の配色として色濃く現れてきます。

(言い忘れてましたが、

独歩の作品は独歩自身を主人公のモデルとしたものが非常に多いです。)

 

 

「不可思議なる大自然」に「驚異」することが、

独歩の終生の願望であったが、中でも「死」という事実を直視し、

「死」そのものの秘儀に打たれることは最大の願望であった。

(引用元:国木田独歩(2013)『牛肉と馬鈴薯・酒中日記』新潮文庫.)

 

 

 

例えば、「牛肉と馬鈴薯」の中には、次のようなセリフが出てきます。

明治倶楽部(←当時あった懇親会の名前)に集まった友人たちとの議論の最中、

作者の分身である「岡本」のセリフ

 

 

「宇宙は不思議だとか、人生は不思議だとか。

天地創生の本源は何だとか、やかましい議論があります。

科学と哲学と宗教とはこれを研究しーーー中略ーーー

悶(もが)いて居る、

僕も大哲学者になりたい、

ダルウィン跣足(はだし)というほどの大科学者になりたい。

若しくは大宗教家になりたい。

併し僕の願いというのはこれでもない。

 (※「ダルウィン」とは、進化論を唱えたダーウィンのこと。

「跣足」は「その道の専門家以上に優れていること」の意味)

 

ーーーーーーーーーー中略ーーーーーーーーーーー

 

「吃驚(びっくり)したいというのが僕の願いなんです」

 

ーーーーーーーーーー中略ーーーーーーーーーーー

 

「宇宙の不思議を知りたいという願ではない、

不思議なる宇宙を驚きたいという願です!」 

(引用元:国木田独歩(2013)『牛肉と馬鈴薯・酒中日記』新潮文庫.)

 

 

このすぐ後に、

「愈々(いよいよ)以て謎のようだ!」

という友人のセリフが出てくるのですが、

本当に謎です。

何を言ってるんだか本当によくわかりません。

 

 

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この部分を読み、改めて私は思いました・・・

不思議なる宇宙を驚きたいって何なのだろう・・・?』と。

 

 

 

そんなわけでこれから、

「不思議なる宇宙に驚きたい」

浮き世離れも甚だしいこの願望が、

一体どんな信念の元に成り立ってるものなのか

ちょっと自分なりに考察してみたいと思います。

 

 

 

 

懇親会に集まった友人との議論の途中、 

岡本は言います。

人間は二種に分かれるのだと。

その二種とは、「驚く人」、そして「平気な人」です。

 

 

 

岡本によれば、作中に登場する友人たち七人は

いわゆる「平気な人」であり、

そして詩人、哲学者、科学者、宗教家、学者、政治家でさえも、

「皆な平気で理屈を言ったり、悟り顔をしたり、泣いたりして居る」

のであって、驚いている人ではないといいます。

 

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「世界十幾億万人の中、平気な人でないものが幾人」あるか

わからないといえるほどに、

「驚く人」は希少であると言ってのけるんです。

 

 

それは、その幾人かを除いた人が皆、

習慣の眼が作る処のまぼろしを見て居るに過ぎ」ないからだと、

岡本はそう言います。

 

 

 

三つ子の魂百まで」とはよく言いますが、

これはフロイトの性発達性理論によく通じるものがあります。

 

ある人の性格は、0歳~12歳ごろまでの両親との関係によって形成される、

そしてその気質が一生涯に渡って保存されるというやつです。

 

 

 

おそらくは習慣も、気質と同じようにして形成されるのかなあと

ミツムジはそう思ってます。

 

 

 

母親の体から出て、世界との関わりを得られた後に、

様々な人の声を聴き、様々な人の行動を見て、その生活様式を真似ていく、、、

そうして得られた習慣が、その人の「当たり前」として感受されてくんですよね💡

 

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もちろん

習慣っていうものは、

土地によって受け入れられる文化の違いとか

生活様式、流行の移り変わりによって、

時代ごとに変遷していきます

 

 

 

時代の過渡期に遭遇しているのであればなおさらです。

とはいえ、一度根付いた習慣は、簡単にはその様相を変えませんし、

その人の感受性を担う柱として、形態が変わっても機能し続けるのだと思います。

 

 

 

それでもって自分の状況を俯瞰しなければ

「今私たちはこの習慣の中に生きている」

ということさえ意識に上らない程、

それが当然のものとして認識の表層を覆っています。

 

 

 

岡本のセリフにある

習慣の眼が作る処のまぼろし」って、

表層を覆ってるその認識のことを言っているのかなあと思うのですが、

では、

その認識を取り払ったときに見える「宇宙」というものがあるとしたら、

それはどのようなものなんでしょう・・・?

 

 

ちょっと長くなりそうなので、

ここらへんで一回切って、

次回へ続きます!!

 

 

最後までお読み頂き、ありがとうございますm(_ _)m

 

 

 《引用元・参考文献》

国木田独歩(2013)『牛肉と馬鈴薯・酒中日記』新潮文庫.

谷山茂・猪野謙二・村井康彦・本多伊平編(2002)『新訂国語総覧<第二版>』京都書房.

でかすぎるパンに未来はない『フレンチの巨塔』 ~ パンを背負って三里 ~

 

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花粉とか関係なく、鼻炎でいつも鼻が詰まっています、ミツムジです。

 

 

私はこの間、大変奇妙な夢を見ました。

 

その夢の内容が、あまりにも滑稽かつけったいだったので、

私の胸だけに留めておくのが、何だか心苦しいです・・・。

 

 

それで今から、

本記事でその話を紹介したいと、

思っている次第なわけです。

 

 

 

・・・ということで、

早速ですが

話を始めたいと思います。

 

 

 

・・・夢の中で、私は中学時代に帰っておりました。

 

 

退屈な授業を終えて、

級友と一緒に下校する途中だったのです。

 

 

 

こんな退屈な日は、

みんなで買い食いでもしようじゃないかと友人が言いました。

 

 

 

全員がその提案に賛同、コンビニへ向かい、歩き始めたのです。

 

 

 

それで言い出しっぺの友人が申すことには、

自分がみんなの分のご飯を買ってくると、

だから自分に何が食べたいか申し付けてくれ

とのことでした。

 

 

 

すると、

みんながみんな、食べたいものを我や先にと注文したのです。

 

 

 

ある者はサンドイッチを。

 

 

またある者は、ツナの入ったおにぎりなどを頼んでいました。

 

 

私はと言いますと、好物の焼きそばパンをものほしそうに頼んだのでした。

 

 

 

そうしてみんなの注文を聞き終わると、

仕切り屋の友人は颯爽とコンビニの中へ入っていったのです。

 

 

 

 

他のみんなはと言えば、つまらない冗談などをぼやきながら、

コンビニの外で待っておりました。

 

 

 

 

そしてしばらくして、自動ドアが開き、先の友人が現れました。

 

 

 

ですが、その様子が尋常ではありませんでした。

 

 

 

・・・それは何か、

片腕に三つ四つ抱えたパン、おにぎりはともかくとして、

肩に何やら巨大な物体を背負いながら出てきたのでした。

 

 

 

 

「あれはいったい何だ・・・?」

というこちらの視線を気にも留めずに、

友人は注文の品を配り始めました。

 

 

みながそれぞれに、希望の食べものを満足そうに受け取って、

礼を述べていました。

 

 

 

もちろん私も、頼んでおいた焼きそばパンを心待ちにしながら、

それを受け取るつもりで待っていたのです。

 

 

ですがそうこうしているうちに、

友人が抱えていた食べ物が無くなってしまいました。

 

 

 

そして次の瞬間、友人は肩に背負っていた物体を地面に下ろし、

指さしながら、

こう言ったのです。

 

 

「はいこれお前のね」

 

 

私は訳が分からないまま、無造作に置かれた物体を呆然と眺めました。

 

 

よく見てみれば、それは布団ぐらいの厚みと大きさの、

どでかいフレンチトーストでした。

 

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商品名のところに『フレンチの巨塔』と書かれてあります。

 

 

 

無駄にでかいパンを一方的に押し付けられ、

困惑しながらも、素直な私は文句も言わず、それを受け取りました。

 

 

 

そうして、あまりに大きいフレンチトーストを肩に背負いながら、

「頼んだはずの焼きそばパンは一体どうなったのだろう・・・?」

と思っておりました。

 

 

 

友人たちは、

各々が好物を口に運び、談笑しながら、

私は肩から下げても地に届くほど長いパンを歩道に引きずりながら、

再び歩き始めました。

 

 

 

ですが、ものすごい重圧を肩に感じながら、

手で小さくちぎったフレンチトーストをもさもさと頬張っていると、

友人たちが私の姿を見て笑い始めたのです。

 

「お前そのパン食べるの!?」

 

「そんなパン食べるやつ初めて見たわwww」

 

と全くもって信じられないという空気感を醸し出しながら、

口々に言ってくるのです。

 

 

 

しまいには

買ってきた張本人までが、

「お前それ食べるとか勇気あるなあ」と言ってくる始末。

 

 

 

 

『オメーが買ってきたんだよ!!』

 

心の中で悪態をつきながら、

一体どうしてこんなにでかいパンを作る必要があったのか、

製造会社に文句を言ってやりたいと思いました。

 

 

 

そうしてすれ違う人からは

物珍しい光景を前にするかのような目つきでじろじろ見られ、

友人からは物笑いの種にされ、

あわれな私は、

結局こんな結論をしました。

 

 

 

『・・・何でもでかければ良いというものではない。

やはり食べ物は、

人の手に合う大きさぐらいが丁度良い』

と思ったのでした。

 

 

ということで、今回の記事ではいつか見た夢の話をさせて頂きました。

 

最後まで読んで下さり、ありがとうございました!!

 

 

今回のお話は、『エブリスタ』でも公開してます。(※内容は全く一緒です)

中霜 彰晶さんのプロフィール|無料小説ならエブリスタ