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でかすぎるパンに未来はない『フレンチの巨塔』 ~ パンを背負って三里 ~

 

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花粉とか関係なく、鼻炎でいつも鼻が詰まっています、ミツムジです。

 

 

私はこの間、大変奇妙な夢を見ました。

 

その夢の内容が、あまりにも滑稽かつけったいだったので、

私の胸だけに留めておくのが、何だか心苦しいです・・・。

 

 

それで今から、

本記事でその話を紹介したいと、

思っている次第なわけです。

 

 

 

・・・ということで、

早速ですが

話を始めたいと思います。

 

 

 

・・・夢の中で、私は中学時代に帰っておりました。

 

 

退屈な授業を終えて、

級友と一緒に下校する途中だったのです。

 

 

 

こんな退屈な日は、

みんなで買い食いでもしようじゃないかと友人が言いました。

 

 

 

全員がその提案に賛同、コンビニへ向かい、歩き始めたのです。

 

 

 

それで言い出しっぺの友人が申すことには、

自分がみんなの分のご飯を買ってくると、

だから自分に何が食べたいか申し付けてくれ

とのことでした。

 

 

 

すると、

みんながみんな、食べたいものを我や先にと注文したのです。

 

 

 

ある者はサンドイッチを。

 

 

またある者は、ツナの入ったおにぎりなどを頼んでいました。

 

 

私はと言いますと、好物の焼きそばパンをものほしそうに頼んだのでした。

 

 

 

そうしてみんなの注文を聞き終わると、

仕切り屋の友人は颯爽とコンビニの中へ入っていったのです。

 

 

 

 

他のみんなはと言えば、つまらない冗談などをぼやきながら、

コンビニの外で待っておりました。

 

 

 

 

そしてしばらくして、自動ドアが開き、先の友人が現れました。

 

 

 

ですが、その様子が尋常ではありませんでした。

 

 

 

・・・それは何か、

片腕に三つ四つ抱えたパン、おにぎりはともかくとして、

肩に何やら巨大な物体を背負いながら出てきたのでした。

 

 

 

 

「あれはいったい何だ・・・?」

というこちらの視線を気にも留めずに、

友人は注文の品を配り始めました。

 

 

みながそれぞれに、希望の食べものを満足そうに受け取って、

礼を述べていました。

 

 

 

もちろん私も、頼んでおいた焼きそばパンを心待ちにしながら、

それを受け取るつもりで待っていたのです。

 

 

ですがそうこうしているうちに、

友人が抱えていた食べ物が無くなってしまいました。

 

 

 

そして次の瞬間、友人は肩に背負っていた物体を地面に下ろし、

指さしながら、

こう言ったのです。

 

 

「はいこれお前のね」

 

 

私は訳が分からないまま、無造作に置かれた物体を呆然と眺めました。

 

 

よく見てみれば、それは布団ぐらいの厚みと大きさの、

どでかいフレンチトーストでした。

 

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商品名のところに『フレンチの巨塔』と書かれてあります。

 

 

 

無駄にでかいパンを一方的に押し付けられ、

困惑しながらも、素直な私は文句も言わず、それを受け取りました。

 

 

 

そうして、あまりに大きいフレンチトーストを肩に背負いながら、

「頼んだはずの焼きそばパンは一体どうなったのだろう・・・?」

と思っておりました。

 

 

 

友人たちは、

各々が好物を口に運び、談笑しながら、

私は肩から下げても地に届くほど長いパンを歩道に引きずりながら、

再び歩き始めました。

 

 

 

ですが、ものすごい重圧を肩に感じながら、

手で小さくちぎったフレンチトーストをもさもさと頬張っていると、

友人たちが私の姿を見て笑い始めたのです。

 

「お前そのパン食べるの!?」

 

「そんなパン食べるやつ初めて見たわwww」

 

と全くもって信じられないという空気感を醸し出しながら、

口々に言ってくるのです。

 

 

 

しまいには

買ってきた張本人までが、

「お前それ食べるとか勇気あるなあ」と言ってくる始末。

 

 

 

 

『オメーが買ってきたんだよ!!』

 

心の中で悪態をつきながら、

一体どうしてこんなにでかいパンを作る必要があったのか、

製造会社に文句を言ってやりたいと思いました。

 

 

 

そうしてすれ違う人からは

物珍しい光景を前にするかのような目つきでじろじろ見られ、

友人からは物笑いの種にされ、

あわれな私は、

結局こんな結論をしました。

 

 

 

『・・・何でもでかければ良いというものではない。

やはり食べ物は、

人の手に合う大きさぐらいが丁度良い』

と思ったのでした。

 

 

ということで、今回の記事ではいつか見た夢の話をさせて頂きました。

 

最後まで読んで下さり、ありがとうございました!!

 

 

今回のお話は、『エブリスタ』でも公開してます。(※内容は全く一緒です)

中霜 彰晶さんのプロフィール|無料小説ならエブリスタ